みなさん、こんにちは。
本記事では、韓国語を独学で勉強している方に向けて、無料で学べるおすすめYouTubeチャンネル8選をご紹介します。
毎日仕事や家事などで忙しいなか、映像を見ながら学ぶことで記憶に残りやすく継続しやすいですし、YouTubeは無料で学べるツールなので、活用しない手はないですよね。
私は会社員として働きながら、約2年の独学でTOPIK6級に合格しました。YouTubeを活用したことで、スキマ時間でも効率よく学習を進められたんです。
試験対策、文法、ネイティブ表現など、初級から上級の方まで役立つチャンネルを厳選しました。忙しい社会人でも続けやすい勉強方法なので、ぜひ参考にしてください。
ちなみに、韓国語の資格試験には日本のハングル能力検定協会が主催する「ハングル能力検定試験(ハン検)」と、韓国政府が主催する「韓国語能力試験(TOPIK)」の2つがあります。
主にTOPIKの勉強に役立つチャンネルとしてお伝えしていきますが、ハン検の受験にも役立つ内容ですので、ご安心ください。
では、行ってみましょう!
韓国語の基礎学習におすすめのチャンネル:初心者~中級
1:トリリンガルのトミ【韓国語講座】
まずご紹介するのは、日本語・英語・韓国語の三か国語を話すトリリンガルのトミさん(日本人)が運営しているチャンネルです。
トミさんのホームページもあります。
「初級講座」「中級講座」と系統立てて学べるので、独学の方にとてもありがたい内容です。
テキストは初級・中級を揃えて勉強するのがおすすめですが、もしテキストを購入する余裕がない場合でも、このチャンネルで学習を始められます。根気よくノートに書き写しながら、自分だけのオリジナルテキストを作る感じですね。
ただ、忙しい現代人にとってはテキストがある方が断然勉強しやすいので、気に入ったテキストを用意して、理解が難しいところを補うためにYouTube動画を活用するのが良いと思います。
独学でテキストだけ使っていると、理解できない部分でつまずきやすいです。そこで、YouTube動画やオンラインレッスンを組み合わせる「ハイブリッド学習」を個人的にはおすすめします。
こうすることで、独学のデメリットを補い、効率よく確実に一定レベルまで到達できます!
韓国語の勉強をゼロからスタートされる方へおすすめの入門書をご紹介
トミさんは、初心者向けの書籍を出されています。
韓国語の勉強をゼロからスタートされる方で入門書をお探しの場合、トミさんの書籍はいかがですか?
ハングルの「文字の組み立て」から「発音」、基本の挨拶などが学べます。そして、スマホでハングル入力する方法なども解説されています。また、付録として、「韓国語の発音変化のルール」と「日本語のハングル表記」もついています。他の入門書にはないトミ先生ならではのサービス精神旺盛な内容ですね。
ちょっとここで大事なことをお伝えします。
韓国語学習においては、発音の勉強は最初の段階からしっかりしておくことをおすすめします!
韓国語は日本語にはない「平音、濃音、激音」があり、これをマスターしないとせっかく勉強したのに韓国人に通じないという残念なことになっちゃうんです(涙)。
なので、入門書を購入の際には、発音についての解説が丁寧な書籍を選んでくださいね!

TOPIKの過去問の入手方法について
さらにここでマル秘情報なのですが(笑)、トミさんのホームページでTOPIKの過去問が公開されています。
TOPIK対策で欠かせないのは過去問を使った学習ですよね。
過去の試験問題はリスニング(듣기)音声や台本、解答もセットで公開されていますので、ぜひ活用しましょう。
試験問題を印刷したり準備するのが面倒な方は、まず書籍でTOPIKの全体像を把握するのもおすすめです。
実は私も1冊だけ購入しました。
私が購入したのはこちらです。内容がコンパクトにまとまっていて使いやすかったです。
書籍に書き込みせずきれいに使用すれば、TOPIK6級に合格した後、メルカリで販売するのもアリですよ(笑)。

まずは初級から挑戦したいという方は初級版をご用意ください。

TOPIKの試験対策におすすめのチャンネル:中級~上級
2:TOPIK STUDY
次にご紹介するのは、韓国の大学で外国人に韓国語を教えている임준(イムジュン)先生のチャンネルです。
韓国人の先生なので動画は基本的にオール韓国語です。
「オール韓国語だと難しそう…」と感じるかもしれませんが、大丈夫です!
イムジュン先生は文法の解説がとてもわかりやすく、簡単な単語で説明してくれるので理解しやすいんです。
初級の勉強が終わったら、ぜひ先生の動画を使ってみてください。
私も中級の頃から先生の動画で勉強していましたが、文法説明に何度も「お~!」と唸りました(笑)。
そして、まるで韓国の語学堂に通っているかのような臨場感が味わえます。
こうした動画で学ぶと、日本語を介さず韓国語で理解する力も身につきますよ。
さらに、イムジュン先生はTOPIKの過去問解説も非常にわかりやすいです。
チャンネル名も「TOPIK STUDY」とある通り、TOPIK対策にぜひ活用したいチャンネルです!
TOPIKの過去問を使った効果的な勉強方法について
過去問の効果的な勉強ステップをご紹介します。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、過去問を実際に解いて答え合わせをする方法が合格への近道です。
試験本番のつもりでまず解いてみてください。
回答時間の配分等を肌感覚で理解するためにも、実際の試験時間通りに解くのが重要です。
時間内に全部解けなかった場合は、最後まで解いてみてくださいね。最初は時間が足りないかもしれませんが、慣れてくると時間通りに解けるようになるので最初はあまり心配しなくても大丈夫です^^
それから、解答を確認してみましょう。
ここで動画を活用します。自分が解いた回の解説動画を見ながら学びます。ノートに書き込んだりしてまとめていくのもおすすめです。
自分のノートを見返して復習しましょう。
同じ試験問題で、複数回解くほうが定着率がいいので、試験問題の用紙には書き込まずに解答用紙の方にだけ書き込むようにするといいですよ。
数週間後や一か月後などに同じ問題を解いてみると、復習して学んだことの再確認ができておすすめです。
過去問の解説動画について
すべての過去問に動画解説があるわけではありませんが、比較的新しめの回で解説があるものを中心に活用しましょう。
例えば、
「第60回TOPIK:2018年実施」の試験問題や音声ファイルをダウンロードします(前述したトリリンガルトミさんのサイトよりダウンロード可能です)。

過去問を解くのって、何回分くらいやればいいのかな?

私の経験から言うと、4~5回分くらいです。
最低でも、3回分は解いてみてください。
そうすると、TOPIKでよく出るトピックや形式に慣れてきますよ。
過去問を解いて勉強する場合、最低でも3回分は解いてみましょう!なぜかというと、ヒアリング問題や読解、作文で関連するテーマが繰り返し登場したりするるので、複数回の過去問を解いておくと、「あ!前にヒアリング問題で出てきたテーマだ!」といった気づきがあり、過去に学んだ単語や表現を覚えておくと有利になるからです。
TOPIKの作文対策について
TOPIKには作文(쓰기)の問題もあります。
最初に作文があると知ったとき、私も「無理じゃない?」と思いました(笑)。
でも大丈夫!私も初めての受験で作文78点を取れました。
難しい題材に挑む前に、「まず日本語で文章の構成を考える」というステップを踏むのがおすすめです。
この点を丁寧に解説しているのが、ミレ韓国語学院の前田真彦先生の書籍です。

本書は、中・上級学習者に評価の高い前田先生が、どんな課題にも対応できる論理展開と作文のテクニックを伝授しています。まず日本語で論理を組み立て、意見文の構成を学び、次にそれを韓国語らしい文章に仕上げる方法を実践例で学べます。
作文の勉強方法については別記事で詳しく書く予定ですが、ひとまずこちらの本は必須だと思いますので、ご購入をおすすめします。
前田先生の本で作文の基礎を理解した後、イムジュン先生のチャンネルや次に紹介するチャンネルを使えば、作文対策はバッチリです。

前田先生の対策本とYouTubeで学べば作文対策もばっちり!
私がTOPIK受験会場で見かけた多くの受験生も、このグリーンの書籍を持っていましたよ。
韓国語の「ことわざ」解説の動画について
韓国語の中級になってくると、避けて通れないのがことわざや慣用句の勉強です。
韓国ドラマのセリフを聞くと、韓国人が日常的にことわざや慣用句を多用して話していることに気づくと思います。これが特にハン検の2級対策には必要になるのですが、TOPIK対策としてもある程度知っておいた方が解きやすくなります。
そこでおすすめの書籍があるのですが、その書籍をもとにイムジュン先生が動画を出してくれてるんです!
全60回、ことわざ1個につき1動画で公開されています。
プレイリスト:속담, 살아있는 한국어, 한글파크
ことわざを楽しく勉強したい方に強くお勧めします!
私は当時、全60回分をノートに書き写しながら勉強したのですが(笑)、テキストが販売されているので、スマートに勉強されたい方は購入されて、動画を視聴ください。

3:HANIJEMI ハニジェミ韓国語学院
続いてご紹介するのは、釜山にあるハニジェミ(한이재미)韓国語学院のチャンネルです。
2名ほどの先生が動画を配信されていますが、特におすすめしたいのが배정선(ペジョンソン)先生の動画です。ペジョンソン先生も、前述のイム・ジュン先生と同様に、わかりやすい韓国語で丁寧に解説してくださるので、とても勉強になります。
物腰のやわらかな先生で、画面越しに視聴者のことを「친구들〜」と親しみを込めて話しかけてくださるのが印象的で、嬉しくなるんですよね。
個人的には、TOPIK IIの作文(쓰기)対策においては、ペジョンソン先生の動画が最も役に立ったと感じています。
また、日本人講師の斉藤優先生による動画も多数あり、日本語で初級者向けにわかりやすく解説されていて、初級者にとって役立つ内容だと思います。楽しく学びたいときに先生の動画を見てみてください。
入門〜初級の段階では、やはり母語である日本語で学ぶほうが理解が早いため、この段階では日本語で学ぶことをおすすめします。
そして、初級の内容を習得した後は、「韓国語で韓国語を学ぶ」にチャレンジしてみてください。学びの深さがぐっと増していきますよ。
過去問(既出問題)の解説動画について
過去問の勉強方法についてはすでに解説しましたが、ここで一つ豆知識をお伝えします。
過去問は韓国語で「기출문제」と言い、漢字で書くと「既出問題」です。
ハニジェミのチャンネルには、以下のように「TOPIK 既出問題を解く」というプレイリストがあります。
ぜひ活用してみてくださいね。
なお、過去問を使用した勉強方法は、前述の「TOPIKの過去問を使った効果的な勉強方法について」をご覧ください。
第60回の読解問題の前半部分を解説する動画は、最近公開されています。(2025年7月より)
4:WABOM TOPIK
次にご紹介するのは、TOPIK試験対策に特化したチャンネル「WABOM TOPIK」です。
元高校教師で現在は韓国語講師として活動されている先生が運営しており、落ち着いた語り口とわかりやすい構成が特徴です。
쓰기(作文)や읽기(読解)など、試験に出やすいテーマをもとにした予想問題の解説動画が多く公開されていて、過去問だけではカバーしきれない実践的な感覚を養うのにぴったりのチャンネルです。
特に쓰기では、実際に出題されそうなテーマに触れながら自分の考えをまとめる練習ができるため、時間に余裕があるときに視聴するのがおすすめです。
試験本番では、テーマによって書きやすさが大きく左右されるため、予想問題にあらかじめ触れておくことで、「あ、これ見たことある!」という安心感を得られます。
また、過去の읽기(読解)問題に登場したテーマが、쓰기問題として出題されることもあります。
(実はこれ、私自身が過去問を解いていて感じたことで、実際に受験した時にも経験しています!)
出題傾向や頻出トピックを意識して学習することが、より効果的な対策につながります。
落ち着いたトーンでじっくりと話してくださる先生なので、自然と集中力が高まり、「ながら視聴」よりもじっくり学ぶのに適したチャンネルです。
쓰기対策に力を入れたい方や、出題傾向を深く理解したい方は視聴してみてください。
最近はメンバーシップ制で公開している動画が多いのですが、無料でも見れる動画もあるので、十分に学べますよ。わかりやすい韓国語で丁寧に解説してくれてるので、語学堂で勉強している気分にも浸れます♪
世界中の生徒たちと一緒に講義を聞いている雰囲気で勉強してみたい方にもおすすめですよ。
独学で学んでいると少し、孤独ですもんね(笑)。
5:김광순(キム・グァンスン先生)
TOPIKの勉強には、前述の4つのチャンネルを中心に取り組めば十分ですが、さらに余裕のある方にはこちらのチャンネルもおすすめです。
韓国語教育学の博士号を持つ先生が運営しており、オール韓国語で中上級者向けの内容を提供しているのが特徴です。
なかでもおすすめなのは、似た文法や表現の違いを丁寧に解説してくれる動画です。上級になると、テキストだけでは違いが分かりづらい表現も多くなりますが、動画で視覚的・聴覚的に説明を受けることで、理解がぐっと深まります。
正直なところ、先生の話し方は淡々としていて、エンタメ性のあるチャンネルではありません(すみません…!)。しかしその分、短時間で必要な情報が得られるので、スキマ時間の学習にぴったり。
私も以前はお昼休みに視聴して、少しずつ知識を積み重ねていました。普段の学習で「この表現、どう違うんだろう?」と疑問に思ったときに、辞書代わりにも使えますよ。
ハングル検定2級対策としての活用方法について
さらに、ハングル検定2級の対策で「トウミ」を使っている方にも、このチャンネルは非常に役立ちます。
TOPIK6級に合格した後、次のステップとして挑戦したくなるのがハン検2級。
その際、避けて通れないのが「トウミ」と呼ばれる公式ガイドブックです。
この『合格トウミ』には、上級者向けの語彙、慣用句、ことわざ、四字熟語、助詞、語尾、慣用表現などが辞書のようにまとめられており、かなりボリュームがあります。
私自身も、ハン検2級には2回目の受験で合格しました。
1回目は「トウミ」を使わずに挑戦し、語彙力不足を痛感。
2回目の挑戦にあたり、この「トウミ」と他の参考書を使ってしっかり対策した結果、合格することができました。その経験からも、ハン検2級合格を目指す方にとっては必須の1冊だと思います。
ただこのトウミ、例文がないのでなかなか頭にすっと入って行かないんですよね。。
そこで役立ったのが、キム・グァンスン先生の慣用表現の動画です!
トウミ単体よりも、先生の動画を利用して対比させながらだと記憶に残りやすかったです。
おすすめ動画プレイリスト:한국어 단어, 관용표현(韓国語語彙・慣用表現)
私は、トウミの中に青ペンで書き込みしていきながら勉強しました。
殴り書きで恥ずかしいのですが、こんな感じです(笑)。

トウミの使い方で苦戦してらっしゃる方がいらしゃれば、参考にしてみてくださいね。
スキマ時間に気軽に楽しく韓国語を学べるチャンネル:初級~上級
6:이다희:-D A H E E channel
ここからは、サクッと短時間で楽しく学べるチャンネルを紹介していきます。
まずは、オンラインで韓国語講師としても活躍されているダヒさんのチャンネルです。ご自身の著書も出版されており、韓国語学習者の間では長年親しまれている存在です。
丁寧で親しみやすいレッスン動画を発信されていて、日本語も非常に堪能。特に、初級〜中級者がつまずきやすいポイントを分かりやすく日本語で解説してくれます。私も初中級の頃、かなり勉強させていただきました。
文法、会話表現、発音、よくある間違いなど、幅広い内容で教えてくれていて、独学で学ぶ日本人にとって本当に頼れるチャンネルです。まるで韓国人の友達にやさしく教えてもらっているような感覚で学習できますよ。
個人的には、髪型や服装が変わってもいつも可愛らしく、TOPIKの試験勉強の合間に癒されることも多かったです。気軽に楽しく、でもしっかり学びたい方にぜひおすすめです!

7:ちょっと楽しくなる韓国語Joo(ジュー)
「ズボラ猫のちょっと楽しくなる韓国語」というキャッチコピーが印象的なJooさんのチャンネルです。
延世大学校で韓国語教育の専門課程を修了されていて、わかりやすく楽しく学べるようになっています。
Jooさんも日本語が非常に流暢で、日本人学習者がつまずきやすい文法や語彙のニュアンスなど、「痒い所に手が届く」ような解説が魅力です。特に韓国語会話に特化して学びたい方にオススメです。
ネコのイラストもとても可愛く、クスッと笑える要素があるのもこのチャンネルの大きな特徴。
学習に疲れたときにも、ふんわり癒しを与えてくれる存在です。テンポもよく、聞き流しながらの学習にもぴったりです。3分以内の動画や10分以内の動画など、どれも短時間で楽しく学べる内容で、初級者向けから上級者向けまで幅広くカバーしています。
Jooさんも初級者向けの書籍が出てますよ。気になった方はチェックしてみてくださいね。

8:한글리 Hanguly
最後にご紹介するのは、通訳のお仕事をされているリエンさんが運営しているチャンネルです。
オンラインレッスンも提供されているようで、日本人がつまずきやすいポイントを丁寧に解説してくれており、とても参考になります。
特に短めの動画が多く、1本5分以内で見られるものも多いため、「ちょっと空いた時間に韓国語に触れたい」という方にぴったりです。気軽に見られるのに、内容はとても実践的です。
ネイティブが自然に使う口語表現や似た文法の違い、曖昧なニュアンスの比較など、辞書や教科書だけでは理解しにくい部分を、実際の会話例を交えてわかりやすく解説してくれます。
私も今でもときどき見返していて、「あ、これ気になってた!」という疑問をスッキリ解決してくれることがよくあります。日々の学習に取り入れやすい、信頼できるチャンネルのひとつです。
まとめ|YouTubeを活用して楽しく韓国語を勉強しましょう
以上、私が実際に視聴してきた中で「これは役立った!」と感じた韓国語学習チャンネルを8つ、ご紹介しました。
気になるチャンネルはありましたか?
試験対策だけでなく、日常のちょっとした疑問を解消したいときにも便利です。
よければ気になったチャンネルから、ぜひチェックしてみてくださいね!