みなさん、こんにちは。
韓国語を独学で勉強しているけれど、
「単語やフレーズを覚えても、いざ会話になると口から出てこない」
「勉強しているのに、なかなか話せるようにならない」
こんな悩みを持っていませんか?
韓国語学習の情報はたくさんありますが、話せるようになるには、最初の段階から意識して取り組むべきコツがあります。
フレーズ暗記も旅行会話が目的であれば有効ですが、もっと自由に韓国語で会話できるようになりたいなら、基礎をしっかり押さえて学ぶ「王道の勉強法」をおすすめします。
私自身、会社員として働きながら独学で韓国語を学び、2年でTOPIK6級に合格しました。留学や語学スクールに通わなくても、効率的に学習を進めることで、会話は十分できるようになります。
この記事では、初心者の方が「韓国語を話せるようになるための勉強法」を3つのステップに分けて解説します。
私が実際に意識していたポイントも交えてご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
韓国語を勉強するときにまず意識すべきこと【ステップ0】
韓国語を学ぶときに、まず意識してほしいポイントを最初にお伝えします。
✅「書く」「聞く」「読む(口に出す)」を同時に行う
✅「発音」をしっかりチェックしながら勉強する
わかりやすくご説明しますね。
韓国語は日本語と語順が似ているため、比較的勉強しやすい言語です。ですが、使う文字は日本語とは異なり、英語のアルファベットとも違う「ハングル」を覚える必要があります。

はじめて学ぶ文字なので、テキストや動画を見ながら勉強するとき、必ず紙に書いて覚えましょう。
「書く」ことで手を動かし記憶に残りやすくなります。さらに書きながら「読む」ことも同時に行い、口に出すことで自分の声を「聞く」ことにもなります。
面倒に感じるかもしれませんが、体の五感をフル活用すると記憶が定着しやすく、口や耳、目が韓国語に早く慣れていきます。
韓国語は「発音」が日本語と似ているものもありますが、日本語にはない音もあります。
例えば、「か」も「平音(가)、激音(카)、濃音(까)」と3種類あるため、区別して発音できないと正しく相手に伝わらないですし、相手の言ったことも正しく聞き取れないということになります。
だからこそ、最初から「発音は適当でいいや」と思わず、しっかり音を聞き、自分で声に出して練習することが大切です。
焦らず、急がば回れの精神で、じっくり取り組んでくださいね。
韓国語が話せるようになる勉強手順 【ステップ1】文法の勉強

まず最初に取り組むべきは、日本語で書かれたテキストを使って韓国語の文法を学ぶことです。
外国語を学ぶ方法は、ダイレクトメソッド(「直接教授法」と呼ばれ、外国語で外国語を学ぶ方法)というものがありますが、日本語の知識を生かして学ぶ方が効率よく理解がしやすいです。
入門書から始めよう
独学の場合、いきなり分厚いテキストに挑戦すると挫折しやすいため、薄くてカラフルな入門書から始めるのがおすすめです。
語学スクールや大学で学ぶ場合は、入門書を省略しても構いません。
最近は韓国語の入門書が書店にたくさん並んでいるので、実際に手にとって「これなら続けられそう!」と思える1冊を選んでください。
もし自分で選ぶ自信がないという方は、近日中に教材関連の記事を公開予定なのでそちらをご覧ください。
王道テキスト「できる韓国語」シリーズ
初級と中級のテキストは複数ありますが、日本で一番売れている王道のテキストは「できる韓国語」シリーズです。
初級Ⅰ・Ⅱ、中級Ⅰ・Ⅱの4冊構成で、文字・文法・語彙を体系的に学べます。音声も充実しており、内容も定期的に改訂されているため、安心して使用できるテキストです。
もちろん、他のテキストを選んでも大丈夫ですが、必ず初級から中級まで学ぶべき内容が網羅されているものを選んでくださいね。
学習の進め方
入門書の勉強を終えたら、初級のテキストへと移りましょう。
初級Ⅰのテキストが終わったら初級Ⅱのテキスト、その次は中級Ⅰ、中級Ⅱへと進めていきます。
入門書と初級Ⅰの前半は内容が重複していることも多いので、復習のつもりで取り組めばスムーズに進められます。
あとはコツコツと勉強していくのみなのですが、この作業を独学で進める場合、「継続」させる意志と努力が欠かせません。
将来韓国語でぺらぺらと話す自分の未来の姿を思い描いて、勉強を進めてくださいね。
韓国語が話せるようになる勉強手順 【ステップ2】単語の勉強

次のステップは単語学習です。
語学学習において文法の勉強ももちろん大切ですが、単語学習は避けて通れません。さらに言えば、ネイティブに近づきたいと思うなら、一生続けることになる「終わりなき戦い」です(苦笑)。
なぜ単語の勉強が必要なのか?
日常会話ができるようになりたいとき、必要な単語数はどのくらいだと思いますか?
例えば、日本語では日常会話に 3,000〜5,000語程度 が必要だと言われています。では、韓国語ではどうでしょうか?
韓国語の必要語彙数を表にすると以下のようになります。
※2020年 Naverサイト参照
つまり、約6,000語 を習得すれば、日常会話には困らないレベルに到達できることがわかります。
実際に私も、中級レベルの語彙を覚えたことで、会話が断然しやすくなりました。
単語学習を避けて通れない理由
テキストには文法と語彙がバランスよく収録されています。ですが、それだけでは「話せる」状態になるには語彙数が足りないんです。
私も文法をある程度学んだあと、「もう話せるだろう」と思って会話練習を始めましたが、実際には「言いたい単語が出てこない…」というもどかしさを何度も経験しました(涙)。
そこで取り入れたのが、集中的な単語学習です。
「キクタン」を使って語彙を増やしたところ、次第に会話がとてもスムーズになりました。相手の言葉を聞き取れるようになり、自分が言いたいことを表現できる単語も増えたからです。
当たり前のことですが、この事実に気づかずにテキスト学習だけをしていると、「勉強しているのに言いたいことが言えない…」と悩むことになります。
少し大変に感じるかもしれませんが、テキスト学習と並行して単語学習をコツコツ続けることが、韓国語会話への近道です。
私が実際に使って強くおすすめする単語帳は「キクタン」です。なぜキクタンがおすすめなのか?については、後日別の記事で詳しく紹介する予定です。
韓国語が話せるようになる勉強手順 【ステップ3】会話練習

基礎文法が身につき、使える単語も増えてきたら、いよいよ会話練習のスタートです!
「早く話したい!」と片言会話から始める方もいますが、早く始めすぎると挫折してしまう方もいますので、適切なタイミングで始めるということがとても重要です。
会話練習をはじめるタイミング
おすすめのタイミングは、初級テキストが終わり、キクタン初中級の学習を終えた頃です。
まだわからない単語は多くても、韓国旅行で使える内容なら表現できるようになっているはずです。
この段階で声に出して会話練習を始めると、「話せる・聞ける・わかる!」を実感できて、勉強の楽しさが一気に広がりますよ。
韓国語の会話練習は早めに始めたほうがいい理由
「まずは文法を全部終えてからにしよう」と考える方も多いですが、それではスタートが遅くなりがちです。
日本人が「英語をたくさん勉強しても話せない」と言われるのは、学んだ知識を口に出す練習を早い段階でしてこなかったからなんです。中学英語を学んだ後に会話練習をしていれば、もっと話せる人が多かったのではと思います。
韓国語も同じです。基礎ができた段階で話す練習を始めたほうが、自然に口が慣れていきます。
中級者になってからだと「間違えたら恥ずかしい」と感じやすくなりますが、初級のうちなら失敗しても当たり前。挑戦する気持ちを大切にできますよね。
勇気を出して、もっと気軽に「韓国語で話してみる」ことを始めてみましょう!
韓国語の会話練習の方法
韓国語の会話練習には、無料でできる方法と有料の方法があります。
無料でできる方法:語学交換
アプリやSNSを使って、日本語を勉強している韓国人と語学交換をする方法です。
注意点は、語学学習が目的でない人もいるということ。恋愛目的や怪しい勧誘をする人もいるので、最初から個人情報を教えずにやり取りするようにしましょう。
私自身も半年ほどで20人以上の方とやり取りしましたが、長く続いたのは1人だけなんです。
相性のいい一人に出会えるのって結構難しいんですよね。その友人とはもう5年以上交流があり、昨年ソウルで初めて会うことができました!今でも定期的に電話しながら学んでいます♪
有料の方法:オンラインレッスンやスクール
もっと安心して効率よく学びたい方は、有料の方法を検討してみましょう。
韓国語スクール(グループなら月1万円ほど)
オンラインレッスン(25分から気軽に受講可能)
最近は料金も以前より安くなり、始めやすい環境が整っています。
特におすすめなのは、マンツーマンのオンラインレッスンです。というのも、無料の方法でも楽しく学べますが、「間違いの指摘」や「正しい表現の訂正」までは受けられないことが多いからです。
私はナチュラルな韓国語を自信をもって話せるようになりたいと思っていたので、日本語も話せる韓国人講師からレッスンを受けていました。
実際に受けてみて感じたことなのですが、やはり信頼できる先生から学ぶと安心ですし、自分では気づかない間違いを指摘してもらうことで上達の早さを実感しました。
語学交換している友人にも、かなり驚かれたほどです。(この辺りのことは、後日あらためて詳しく書こうと思います。)
まずは「楽しく始めること」が何より大切。自分に合った方法を選んで、一歩を踏み出してみましょう!
まとめ
今回は、独学でも韓国語が話せるようになるための勉強法を3ステップでご紹介しました。
韓国語が話せるようになるための勉強手順 3ステップ
✅ ステップ1:文法の勉強
✅ ステップ2:単語の勉強
✅ ステップ3:会話練習
この3ステップを意識して取り組めば、韓国語で会話できる力が着実に身につきます。
もう勉強法で迷う必要はありません。
人と比べる必要もありません。
必要な勉強量は決まっているので、あとは集中的に進めるか、ゆっくり進めるかはあなた次第。
ぜひ、自分にとって心地よいペースで、楽しみながら学習を続けてみてくださいね。